家庭環境に恵まれず家庭で育つことのできない子どもたちの、自立への道のりは困難を極めます。

 

 心に傷を負い、大人に対する不信感と自己に対する否定的感情に長く支配され苦しんできた子どもたちの心には、社会や人間に対する深い不信感が渦巻いています。それは、一朝一夕に取り去ることができるものではありません。 

 

 


 

 

 私たちは、義務教育終了後または高校中退し、就労しないなど不安定な生活をしている、親と暮らすことができない青少年の社会的自立支援を目的に活動しております。

 

 この活動の核となるのが、本会が運営する「星の家」「はなの家」「月の家」「だいじ家」です。自立援助ホーム「星の家」の運営を中核に、子どもたちが心の傷を癒し社会への不信感をはらい、再び自立にチャレンジするために必要な支援を提供しています。

  


 

 

 

 虐待を受け、あたたかい家庭環境を奪われ、あるいは思春期危機の中で目標を見失って「星の家」にたどりついた子どもたちは、それでも大人への長く困難な道程を歩んでいかなければなりません。

 

彼らは、ここでホーム長やボランティアとの生活を通じ、裏切っても裏切っても縁の切れない大人がいる、ということを身をもって学びます。そして初めて、不信感で固まった心の氷を融かすことができるのです。彼らの社会的自立は、その時から始まると言ってよいでしょう。 はるかな険しい道のりですが、欠くことのできないプロセスなのです。 

 

 

 子どもたちに力を与えてください。私たちはパイプとなって、それを子どもたちに伝えていきます。