★星の家から 5 出野由美 星の家だよりNo36より

  星の家で4回目の新年を迎えました。入居中の彼女たちと過ごす時間は発する言葉の一つ一つに神経を使います。大人だからと上から目でなく理解できる言葉で説明しながら星の家でのルールを守って生活することが自立へのスタートだということを何度も説明しす。

このような日常の生活に加え、アパートで自立した生活を送っているOBOGとの関わりも増えました。私からの連絡は「誕生日おめでとう」「成人式おめでとう」「星の家まつりに遊びに来てね」「元気にしていますか?」短いLINEを一年に何度か送信する程度。返信がないこともあります…。

年末には「病院に連れて行ってほしい」とSOS、診察最終日ギリギリで受診しました。「市役所関係の書類が解らないから教えて」等、困ったり迷ったりの連絡に対して可能な限り速やかに対応し安心できるよう心がけています。

クリスマス前に1歳になった娘をベビーカーに乗せて遊びに来たKさんは優しいママの顔になっていて嬉しい気持ちになりました。県外から電車に乗って星の家まつりに来てくれたH君。二人とも成人式。入居中のいろいろなやりとりを思い出して星の家で羽を休め広い世界に羽ばたいていったのだなぁと実感しました。

 

 

「迷ったときの明かりになるように「星の家」というホーム名にした」と以前の星さんの文章を読みました。「星の家を出てもいつまでも星の家の子だから」と送り出していた星さんの言葉を美帆さん経由で聞いています。9月に天国の星になってしまった星さんが照らしてくれているので安心して、星さんの理念を忘れずに「星の家」を大切にしたいと思います。