第8回 こどもの虐待をなくそう!県民のつどい
今年のテーマは「子どもの居場所」。
栃木県に「居場所」ができて4年・・・
スタッフ、ボランティア、学校関係者、行政が集まり、「居場所」の課題、これからについて考えます。
子どもの居場所とは
地域にあるもう一つの家のことです。放課後に利用できる自分の家のような場所です。 在宅にあって十分な養育を受けられない子ども又は子育てに困難を抱えている親の育ち、育てを支援することで、子どもの社会的自立を図り、虐待や貧困の連鎖を断つことを目的としています。
開催概要
・基調講演 松本 伊智朗 先生(北海道大学大学院教育学研究院教授)
・シンポジウム
コーディネーター 松本 伊智朗 先生
パネラー 高橋 弘美(居場所「おひさま」代表)
大木 誠(宇都宮市立清原中学校教諭)
石本 真紀(「月の家」ボランティア、宇都宮共和大学子ども生活学部准教授)
立花 梨絵(日光市人権男女共同参画課社会福祉司)
日時 2017年11月11日(土)13:15開演
会場 とちぎ青少年センター 2階多目的ホール
参加費 無料
お申込み お申込みは必要ありません。当日現地へお越しください。
主催 子ども虐待防止ネットワークとちぎ / 認定NPO法人 青少年の自立を支える会
連絡先 自立援助ホーム星の家 TEL 028-666-602
子どもの虐待防止ネットワークとちぎとは
子ども虐待防止を目的にした栃木県内の民間団体でつくるネットワークです。2010年、児童虐待防止法制定10周年を機に設立されました。
子どもは時代を担う社会の宝です。しかしながら現在も、子どもの健やかな育ちを脅かす子ども虐待が増えています。全国の児童相談所が対応した虐待相談件数は、年々増加しており、平成28年度は122,578件(平成29年8月厚生労働省発表、速報)となり、勢いは止まりません。
増え続ける子ども虐待の背景の一つに、子育ての孤立化など、虐待を生み出す社会状況に対して私たちの危機感が乏しいことなどが考えられます。栃木の子どもの健やかな育ちを目指して、子ども虐待防止のために、みんなで手をつなぎましょう。
構成団体
認定特定非営利活動法人青少年の自立を支える会、認定特定非営利活動法人ウイメンズハウスとちぎ、特定非営利活動法人だいじょうぶ、カンガルーOYAMA、特定非営利活動法人宇都宮こども劇場、特定非営利活動法人チャイルドラインとちぎ、特定非営利活動法人サバイバルネット・ライフ、特定非営利活動法人とちぎボランティアネットワーク、とちぎ若者サポートステーション、特定非営利活動法人人権センターとちぎ、特定非営利活動法人キッズシェルター、特定非営利活動法人まちづくりネットワーク・笑顔
子どもの居場所とは
地域にあるもう一つの家のことです。放課後に利用できる自分の家のような場所です。
居場所の基本的な流れは、子どもたちを家や学校まで迎えに行き、洗濯・食事・入浴・学習指導(宿題)といった必要な養育を補い、夜には家まで送り届けるというものです。
また、子ども達に対して居場所を提供するとともに、親に対して子育て力や生活力を高めるためのアドバイスを行うことで、親自身の意識変革も促しています。子どもだけでも親だけでもなく、双方を支援することによって家庭全体の生活を向上させていくことが、居場所の目指すところです。
この居場所事業を実施しているのは全国で栃木県だけです。
子どもの居場所担い手育成事業とは
子どもの居場所は、2011年に NPO 法人「だいじょうぶ」が日光市に居場所を作ったのをきっかけに、栃木県が平成26年から3カ年モデル事業として、子どもの居場所の設置を市町に働きかけてきました。その結果、3カ年で6カ所に増え、また今年度新たに 1カ所誕生して7カ所になりました。
モデル事業を検証した結果、ネグレクト家庭、一人親家庭、生活困窮家庭の子どもにとって、安心して過ごせる場所として「居場所」が必要であり、かつ有効であることが確認されました。その結果を受け、本年度、栃木県は「子どもの居場所担い手育成事業」を立ち上げました。
県内に7カ所の居場所があるといっても、まだまだ十分とはいえません。県内全域への居場所の拡大を目指し、新たな担い手の開拓、新設された居場所のサポートという使命を受け、本年7月から NPO 法人青少年の自立を支える会が県から委託を受けて、事業を行っています。